ノートPC+ScanSnap+インターネット
ノートPCが良くてデスクトップPCがダメな理由は単純である。持ち運べるから前者は良くて、持ち運べないから後者はダメなのである。大学にもPCはあるかもしれないが、大抵は使いにくい。管理者権限がないせいで出来ないことが多過ぎる。Internet Explorerを使って検索しなきゃならないなんて死んだほうがマシだ。Portable Appsを使えばFirefoxもあるし、Thunderbirdもあるから少しは改善できるかもしれないが、ハードウェアの問題だけは解決できない。フカフカのキーボードにガタガタのマウスを使いたいだろうか。ノートPCにはマウスはないけれども、キーボードとトラックパッドの操作性を重視して機種を選べば満足できるものがあるはずである。ついでに加えるならば、思い入れの問題もあるだろう。
それに自分の作成したファイルを一元管理できる場所があるとないとでは大違いだ。USBメモリで全てのファイルを持ち歩く事も可能かもしれないが、USBメモリには限界があるし、何より無くす可能性が高い。あのファイルをUSBメモリに移し忘れたからといって、家に帰らなきゃならないなんて面倒過ぎる。また、USBメモリ単体ではデータは表示できない。だから、持ち運び可能でデータも参照できるデバイスが必要になる。ポメラでも事足りるかもしれない。しかし、複数の情報を開きっぱなしにして、相互に参照しながらテキストを打つとか調べ物をするとかそういった芸当は出来ない。調べ物をするにしても、テキストを打つにしても日記を書くわけではないから、相互に参照し合いながら作業を進めていかなければならない。同人界隈ではポメラが人気を博していると聞くが、大学生にはノートPCが妥当ではないだろうか。
加えて、同じ環境を家でも大学でも使い続けるということができるから、どこに何があるか分かっているし、辞書も同じだから作業能率は高い。レポートの修正も簡単にどこでも出来るので移動時間を有効に利用することもできる(ただし、電車内で使用する場合はよほど座席が空いていないと他の乗客の迷惑になるので注意)。
また、ScanSnapと連携させる事で、大学生活におけるノートPCの価値は増す。
ScanSnapがあれば、重いくせに一回の講義で使う分は数ページしかない使用書を電子化できる。何百冊入れようとノートPCの重さは変わらない。だが、実際に持ち歩くとなればその分だけ重さは増す。法学部の場合、六法自体は法務省のデータベースを使えば事足りるが、判例が欲しい場合にはポケット六法なりをバラしてスキャンすれば万全の体制になる。また、検索可能なPDFとしてスキャンすれば使用書の中身を検索することもできる。講義で出てきたあの単語の意味を忘れた、という時には重宝する。
それにタイピングの速度に自信があれば講義ノートも、テキストエディタに情報を入力していくという作業で最初からデジタル化できる。先にScanSnapで使用書をスキャンしておき、そのPDFデータとテキストエディタの画面を同時に閲覧できるように配置し、講義に望めば必要な条件は満たしている。図や式が出るならば、それは別途手書きでメモしておいて帰宅後にScanSnapで取り込めば良い。テスト前に自分の字の汚さに辟易としなくて済むし、対策用のノートを作る手間も削減できる。
もし、タイピングの速度に自信がないのであれば、手書きのノートをScanSnapで取り込んでいくというやり方もあるが、手間が増える。手間が増えるということは、その分だけ作業に時間を必要とするし、継続する気持ちも弱くなる。だから、なるべくならその場で講義ノートをタイプしてしまった方が良い。
最後にインターネットだが、これも重要だ。大学では恐ろしいほどにインターネットの情報を信じるな、という話をされるはずだが、上手く付き合えば便利なものである。調べ物のきっかけにするにはWikipediaは最高だし、公的機関に限って情報を検索すれば有益な情報も出てくる。それが講義の最中に出来るというのはノートPCの利点でもある。ただし、これは学内に無線LANが構築されている場合のみ。もし構築されていないのであれば、イー・モバイルなりウィルコムなどの携帯ネットワークを利用してPCからインターネットに接続できるサービスを利用することを検討してみる価値はある。
何故、ここまで講義の最中にインターネットにアクセスできることを重視するのか。後で調べようと思っても、その頃にはやる気が失せていることが多いからだ。これは自分の場合だから、全ての人に当てはまるかどうかは分からない。でも、関連する情報が次々ともたらされる講義の最中に、分からない事を調べるというのは印象に残りやすいし、ノートの不足している部分を補うことができるから有意義だ。
Evernoteの便利さ
ここにEvernoteという要素を加えると、さらに情報を検索しやすくなる。Evernoteの便利さはここらへんで紹介されているので、ぜひ参照して頂きたい。
・卒論執筆を加速させるツールとしての Evernote | Lifehacking.jp
・書き留めよう。1枚でも,50万枚でも。 | Evernote Corporation
・[N] ウェブや写真をクリップして検索できる「Evernote」がヤバそう
ちなみに日本語の検索機能も充実し始めており、Mac版のクライアントソフトにおいては(ほぼ)完璧に日本語検索が、テキスト・画像・PDF(レジュメ)に渡って可能になっている。この横断検索が可能な点が重要になる。先にも述べたように、図や式についてはPCで打ち込むのは難しいから、メモとして取っておき、帰宅後にScanSnapでスキャンする。そのもうひとつ次のステップとしてEvernoteに取り込む。そうすれば検索可能な状態にしておくことが可能だ。
また、Evernoteはテキスト中に画像を挿入したり、フォントを変えたり、文字サイズも変更できるリッチテキスト編集が可能だ。だから、Evernoteで講義ノートを作れば、授業中にメモした図や式をそのままテキストに挿入できる。図や式を見るのにいちいち別のファイルを開く手間が省けるし、データの紛失も防げるし、むしろデータを活用出来る。ほぼ手書きのノートと変わらない内容のノートを作ることが可能だ。
+スマートフォン
さらにスマートフォンという要素も加えると、どこでもいつでも情報を検索できるようになる。Evernoteはスマートフォンでも利用可能で、Evernoteでノートやレジュメを管理してればスマートフォンでも参照可能になる。検索もできるので、出先でノートPCを開くことができないけれども、どうしても情報が検索したい時には役立つ。片手で操作できる点も良い。
また、講義を録音しておくことで、後で聞き漏らした部分をチェックすることもできるようになる。録音なら普通の携帯電話でも可能だが、録音データをPC上でも簡単に利用したいとなれば、スマートフォンで録音した方が良い。特にiPhoneにおいては、マイクや専用アプリもサードパーティからリリースされているから選択の幅が広がる。標準のボイスメモアプリはiTunesと連携可能だから管理もしやすい。
大学生にこそクラウドが必要
こうして貯めたデータを定期的にバックアップするのはとても面倒だ。手間はなるべく減らしたい。だからクラウドサービスを最初から利用することが望ましい。例えばテキストをEvernoteではなく、ただのテキストファイルとして管理する場合にはDropboxが便利だ。
・Dropbox - Home - Online backup, file sync and sharing made easy.
比較的高速にファイルをサーバー上にコピーしてくれる。しかもDropboxのクライアントソフトを常駐させておけば、変更するたびに自動的にアップロードしてくれる。テキストデータやレジュメをスキャンしたPDFを入れておくくらいならフリーアカウントで十分。しかも、このDropboxはiPhoneからも専用アプリを使って参照することができるから、Evernoteのような検索性はあまり必要ないけど、どこでも見られるようにしたいという場合には適任だ。
予定や連絡先などもPCで管理するのであれば、Googleのサービスを使わない手はない。GoogleカレンダーやGmailはスマートフォンとの連携も可能なのでクラウドサービスの花形と言っても良い。
クラウドサービスの利点は何といっても、ユーザーが意図しなくてもバックアップを行っていることである。データ自体がオンラインにあることからノートPCがぶっ壊れても、盗まれても平気だ。最悪の場合、学校のPCからアクセスしてファイルを復旧することができる。レポートの執筆中にクラッシュしてデータがなくなった、なんていう最悪の事態は回避することができる。オンラインで編集する場合には、自動的に定期的にバックアップ保存を行うのでPC上で直接編集するよりも安心だ。
また、最近ではスマートフォンの普及が進んでいることから、こうしたクラウド上に上げられたデータをスマートフォンからも参照することができるようになっているのが一般的である。EvernoteやDropboxがその典型例だ。スマートフォンから見れることはあまり重要に思われないかもしれないが、ちょっとデータを探したい時には重宝する。
まさにクラウドサービスは大学生の為のサービスと言える。
まとめ

文系の場合、やらねばならないことは大抵はMacでも出来るので、最後にMacBookをお勧めしておく。iPhoneとの親和性も高いし、Windows"も"動かすことができるし、何より安い。今購入すればiPod touch一台分のキャッシュバックもある。
・Mac & iPod学生キャンペーン - Apple Store (Japan)
ただし、学校のサポートデスクは基本的にWindowsPCを前提としているものなので、泣いても転ばない・自分で調べる・インターネットにはある程度精通しているというのでなければMacはオススメできない。おとなしく大学が勧める付属ソフトてんこもりのPCを生協で購入する方がベストな選択になる。周りに頼りになる人がいるか否かも重要なポイントだ。
上記のEvernoteやDropboxに関してはWindowsでも利用可能であり、Googleのサービスももちろん利用可能となっているから、基本的にWindowsであろうがMacであろうが関係はない。
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